味の素スタジアム、フクダ電子アリーナ、クリネックススタジアム、正田醤油スタジアム、京セラドーム。これらに共通するものが何かお分かりになるだろうか。全て、ネーミングライツ(命名権)を買い取った企業によって名称を変更されたスタジアムである。このように企業名や商品名を冠したスタジアムは、日本では日韓W杯の後ぐらいから徐々に現れ始め、今では野球用でもサッカー用でも各地に林立する。
JFLのガイナーレ鳥取が、とりぎんバードスタジアムとともにホームとしている米子市営東山運動公園の東山陸上競技場も、ご多分にもれず、このネーミングライツにより今月初めから呼び名が変更された。製菓メーカーによって付けられた公園の新名称は「どらやきドラマチックパーク米子」、略称「どらドラパーク米子」である。園内にあるスタジアムはこれに伴い、「どらやきドラマチックパーク米子 東山陸上競技場」という名前になったという。 堅苦しさが取れてソフトで明るい印象になったとも言える。が、格式ある運動公園がふざけた名前になったという言い方もできなくはない。違和感は少なからずある。まず、やや長い。「どら焼き」と「ドラマチック」をくっつけて「どらマチック」とすることも出来たはずだ。また、「運動公園」を易々と捨て去ったことにも疑問を感じる。「運動公園」であれば、「どらやきドラマチックスポーツパーク米子」とすべきではなかったか。これだと「パーク、スポーツ、米子、ドラ2」で満貫確定、ツモれば跳満、盛り込みすぎで何がなんだか分からなくなってしまうが。スタジアム名は、正式には「米子市営東山運動公園 東山陸上競技場」から「どらやきドラマチックパーク米子 東山陸上競技場」へと変更になったわけだが、これもなんか間抜けだ。実際に名称が変わったのは公園だけで、園内にあるスタジアム自体の名称は元のままなのだ。おかげで「東山陸上競技場」だけが妙に真面目くさっていて、遠足にビジネススーツで現れたような印象を受ける。そして違和感の極めつけは、なんといっても「どらやき」と「ドラマチック」の相容れなさだろう。一概には言えぬが、やはりイメージとして「どらやき」は「ドラマチック」ではない。その所為で固有名詞として融合せず、それぞれがくっきりと浮き上がってしまっている。 などとガタガタと抜かしてきたが。数年も経てば、日程表片手に「次節はどらスタか。」などと当たり前のように呟くようになっているのかもしれない。そうして何故か現地へ赴むくと、どら焼き型のコースターかなんかに勇んで乗り込み、ドラマチックに遊びまくったりしているのかもしれない。
by sporting_emoto
| 2008-11-25 23:14
| Football
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