しばらく脳内で鳴り響いていたあの大量のハエが飛び交うようなブブゼラの騒音もようやく治まり、先日ふらふらとFC東京とリガ・デ・キトの対戦する駿河銀行カップを観に国立競技場へ行ってきた。
リガ・デ・キトはエクアドルのクラブで、今や南米屈指の強豪である。数年前に横浜国際競技場でマンチェスター・ユナイテッドに惜敗したのも記憶に新しいが、トヨタ杯以外で見られる機会なんて滅多にあることではない。大会自体にさほどの興味があったわけでもなかったが、せっかくなので足を運んだ。試合は終始FC東京が押し気味に進めるが、5バックに近い3バックのリガ・デ・キトの守備も固く、大きなチャンスは作らせない。結局、見事な決定力で1点を先制したキトに東京が追いつき、1-1で前半は終了した。 ハーフタイムには、この日は景品として大会公式球が3つ用意されているようで、その当選番号発表などもあった。無論こんなものは当たるわけもないので、手元のメンバー表に目を通しつつ、後半開始を待つ。 なにしろ私には凡そ「運」というものがない。これまでにクジの類で当たったことが只の一度もない。結婚式2次会でよくあるビンゴなどは、確実に当たらない。かすりもしない。麻雀をやっても、1発でツモった経験はゼロに等しく、追っかけリーチでの競り合いにも勝てた試しがない、気がする。それまでパーフェクトに観続けてきた連続ドラマの最終回だけを見逃したことは数えきれないし、相手ゴールのポストやバーを叩いた回数も尋常ではない(サッカーゲームの話しだ)。また、あと10円、あと1円でぴったり払えるという時に、何故か財布にもポケットにもないということも多いし、電車でつり革に掴まっている時には、私の前に座っている人の両隣の席が同時に空き、私の前の人だけが岩のようにドッシリと座っているということもやけに多い。 もちろん己の不注意や、やり方のまずさ、詰めの甘さもあるにはあるだろう。が、それらを差し引いても総じて運がないのは間違いない。そういう星の下に生まれたと思わざるを得ないのだ。だから、私は宝くじはまず買わない。「宝くじは買わない」と歌ったキヨシローのような素敵な理由からではない。単純に当たりっこないからだ。 このような次第で、当選番号を確認する気にもならないのだが、たまたまこの日は胸ポケットという取りやすいところに番号の書かれた紙を差していたため、何気なく手に取り眺めてみた。目を疑った。ああ、なんということだ。紛れもなく電光掲示板に表示されている番号がそこにあった。その日の入場者数は、実に1万9千423人。約2万人の大観衆だ。2万分の3という超高倍率を勝ち抜いてしまった。 時はきた。このボール、私のラッキーアイテムとして馬鹿みたいに大切にしようと思う。「May the ball be with you ~ ボールと共にあらんことを」とばかりに、いかなる時にも肌身離さず持ち歩きたい。今後は、人目など気にせずドリブルで通勤してやろうと思う。そして帰り道には、ボールを頭で突きながら、宝くじを買うのだ。
by sporting_emoto
| 2010-08-17 23:23
| Football
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