Jリーグ準加盟のニューウェーブ北九州が、来季からチーム名を「ギラヴァンツ北九州」に改めると発表した。変更は、現名称の「ニューウェーブ」が既に他社で登録済みだったことに因るものであるそうだ。
Jリーグ入りに際し、それまで使用していたチーム名称が商標登録済みだったために変更を余儀なくされたという例はしばしばある。福岡や仙台や大分や熊本などがそうで、その新名称は全く新たなものを設ける場合もあれば(福岡ブルックス→アビスパ福岡、ブランメル仙台→ベガルタ仙台 等)、以前と似た響きのものにする場合もある(大分トリニティ→大分トリニータ、ロッソ熊本→ロアッソ熊本 等)。北九州は前者の方法をとった。それも、とびきり印象の違うものを用意してきた。 ギラヴァンツ。なんだか円谷怪獣のようで、口から火を噴いて飛んで行ってしまいそうだが、これもやはり造語であるらしい。イタリア語で「ひまわり」という意味の「Girasole」と「前進する」という意味の「Avanzare」を組合せたものだそうだ。Jリーグ入りを目指すにあたり、決まってつけられるラテン語系の造語である。 心底残念だ。何故なら「ニューウェーブ」というシンプルな名前が、実に格好いいからだ。初めて聞いた時には大きな驚きを覚えた。ラテン語系ではないこともそうだが、何よりこの一般的な言葉がサッカーチームの名称に使われていることに驚いたのだ。「ニューウェーブ」となれば、やはりどうしても70年代末期から80年代初頭にかけての音楽が思い浮かぶ。そうなると、その音楽のように先鋭的なサッカーも想像してしまうのだ。真っ黒のピタピタのシャツに身を包み、妙ちくりんな髪型をした選手達が、これまで見たこともないようなサッカーを展開する光景。ニューウェーブだから、なんでもありだ。キックオフ直後に、いきなり自陣ゴールに思いっきり蹴り込んで1失点してしまうような狂った奇襲だって仕掛けるかもしれない。相手は気味が悪くなって、以降90分間まともにプレー出来なくなるだろう。 確かに今回は商標登録されていたことによる名称変更だから、止むを得ないことではある。とはいえ、なにも「ギラヴァンツ」でなくても良かったのではないか。そんなおかしな造語でなくともやりようはあった。例えば「ノーウェーブ北九州」などはどうか。「ニューウェーブだめ、じゃあノーウェーブ」という判断だ。あるいは他にも「ニューロマンティックス北九州」や、「ポストパンク北九州」、「パワーポップ北九州」、「ハードコア北九州」、「北九州シティ・ハードコア」なども考えられる。 なお、新チーム名称には、「常に前進を続けるチームでありたい」という願いも込められているという。であれば、「プログレ北九州」などもありか。ギラヴァンツ以上に恰好悪い。
by sporting_emoto
| 2009-10-05 22:33
| Football
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