スネオ → ホネオ
ジャイアン → ジャイアント シズカ → シズコ これは私の父の言い間違えなのだが。これ程までではないにせよ、人の名前を言い間違える、あるいは忘れる、ということは誰にでもあるだろう。いざ呼びかけようとすると、その人の名前が出てこず、しばし考えて思い出した後に改めて話しかけるというような経験をお持ちの方も少なくないと思う。 イングランドプレミアリーグのニューカッスルの選手は、監督が試合後のテレビインタビューで、自身の名前を正しく発音しなかったことに腹を立て、他チームへの移籍を果たした(ウィガン・アスレチックへ)。 選手の気持は分からないでもない。言い分としては恐らく「監督にとって大事な選手であるならば、名前を言い間違えるはずがない。存在自体を軽んじているのではないか?」というようなことなのだろう。ただ、それにしてもこれはあまりにヒステリックな反応に思える。先述した通り、名前の言い間違えや覚え違いは誰にでもあることだ。チームを飛び出してしまうとは、やはり怒り過ぎではないか。 選手の名は「エンゾグビア」。若さ溢れるアフリカ系フランス人MFだが、実際覚えにくそうな名前をしている。ということで、「私は舌がよく回らず、しょっちゅう言い間違いをしている」と語った監督に同情したくもなる。 エンゾグビア選手との交換トレードにより、ウィガンからはテイラー選手がニューカッスルに移籍した。「テイラー」なら「エンゾグビア」に比べると格段に簡単な名前で、監督も呼び間違えの心配がないだろう。とは思うが、この監督のことだ。これも言い間違えて、ベイダーだのボイラーだのとやってしまう可能性はある。そうなればテイラーともさよならだ。いつしか、監督は名前を呼ぶことに恐怖を覚えるようになり、「おまえ」とか「あいつ」とか「右サイドのでかい奴」とか「中盤のハゲ」などとしか言わなくなるかもしれない。それはそれで選手の怒りを買いそうである。
by sporting_emoto
| 2009-02-04 22:33
| Football
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