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白岳
「ロアッソ熊本」に名称変更予定のロッソ熊本の胸スポンサーが話題になっている。スポンサーとしてチームを支えてきた酒造メーカー、高橋酒造の看板商品である球磨焼酎「白岳」が、ユニフォームのシャツの胸に載っていることにイチャモンがついたのだ。焼酎のような酒類は子供達にはふさわしくないということで、Jリーグとしてはこれを認めないという。

一概に酒類がダメなわけではない。東京Vのシャツの胸には一時期サントリーのビール「MALTS」が大きくあしらわれていた。またJリーグではないが、日本代表の練習着にはKIRINのロゴが入っている。ビールがよくて何故焼酎はダメなのか。ワインはどうだ。日本酒はもっての他か?ウィスキーはどうだ?料理酒もだめか?考え出したらキリが無い。基準は実に曖昧で、Jリーグの判断には疑念の余地が大いにあるのだ。
それでも、高橋酒造はこのような反論を特に行なうこともなく、甘んじて胸スポンサーから撤退するという。そして、胸スポンサーではなくなることで大きな宣伝効果を失うことになるにも拘らず、 チームをこれからもサポートし続けると宣言しているのだ。なんとも熱い企業である。熱くて、やさしくて、円やかだ。

ロッソ熊本の選手達はこの思いに応えなければならない。
シャツの胸がダメだというのなら、思い切ってピッチで実際に「白岳」を飲んでみてはどうだろう。ライン際によく飲物を転がしてあるのを目にするが、あれを水やスポーツ飲料ではなく「白岳」にするのだ。プレーが途切れた時に、ちょくちょくそれを飲めばいい。出場選手だけでなく、監督や控えの選手も機を見て一杯やるといいだろう。ピッチ上にはぷーんと豊潤な香りが漂い、ベンチ付近はにわかに賑やかになる。選手達の足下は徐々にふらつき、トラップは大きくはずみ始める。コーナーフラッグを引っこ抜き、振り回しながらプレイする選手や、ゴールを決めた瞬間に吐き散らす選手も現れるだろう。ゴールキーパーなどは、やたらと頻繁に飲む所為で、ほとんどの時間をポストにもたれて座り込んで過ごし、後半は寝ているかもしれない。
このような状況では、当然失点は半端ではないだろう。勝ち点は望むべくもない。が、俺達は「白岳」を愛しているというこの強力なメッセージは、きっとJリーグ幹部の心を大きく動かすはずだ。
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by sporting_emoto | 2007-11-22 21:20 | Football
アッソでもいい
ロッソ熊本のJ2への参入が確定したようだ。3年計画で、実際に3年目に決めたというのだから大したものだ。その、ロッソ熊本がJ2参入を機に、「ロアッソ熊本」に名前を変更するという。理由は既に「ロッソ」が商標として使われていたから。ということで、「ロッソ」に「阿蘇」を盛り込んだ「ロアッソ」で今後はいくらしい。

しかし「ロッソ駄目なの?じゃあロアッソで」というこの判断にはずいぶんと淡白な印象を受ける。響きは瓜二つで、でもやっぱり決定的に違うというところがなんか間抜けだ。そっくりさん連れてくるからそれで我慢しとけという感じだ。グーチョキパー全てに対応したジャンケンの出し方のようでもある。(手のひらでパーを、たたまれた3本の指でグーを表現する異常なチョキ。)

既に愛着を持たれ、定着しているものであり、おいそれと変えるわけにはいかないという苦肉の策だったのかもしれない。が、思い切って愛称を外してしまう、あるいは全く別物を新たに作ろうという考えはなかったのだろうか。というのも、一見そっくり、でも良く見るとなんか違うというものは、時になんとなく不気味な印象を与えたりするからだ。随分昔にワイドショーで見たが、イリュージョニストの引田天功が最近家への侵入者がいるようで怖いと訴え、自宅の棚に飾ってあったミッキーマウスのぬいぐるみが別物になっていたことに怯えていたのを思い出す。その微妙にひしゃげたミッキーマウスの顔のなんたるおぞましさよ。
「ロッソ」にそっくりの異物に対しては、似ていることによる安心感より、むしろ似ているが故の気持ち悪さに嫌悪感を覚える人の方が多かったりするのではないか。
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by sporting_emoto | 2007-11-16 11:53 | Football