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Trompe Le Monde
嫌な予定を回避したい時につく嘘としては「腹痛」、「熱あり」、「法事」などが一般的だが、マンチェスター・シティのアイルランド代表、スティーヴン・アイルランド選手の使った嘘は「おばあちゃんが死んだ」だった。
こんな嘘をついてまで休みたかったものが凄い。練習とか会社とか学校などではない。代表の公式戦、チェコとのユーロ予選なのだ。それも2位と3位の直接対決で、勝てば勝ち点でチェコに並ぶという重要極まる一戦。 おいそれと欠席できるような代物ではない。が、スティーブン・アイルランド選手は、母方の祖母が死亡した為この大一番を欠場すると監督に伝えると、遠征先のスロバキアからそそくさと帰国を果たすのである。

国の代表チームに選ばれることは大概のフットボールプレーヤーにとって大きな誇りである。代表招集のキャップ数は選手の勲章のような役目を果たしたりもする。だからこそ、召集に難色を示しそれでも送り出してくれたクラブの思いも受け止め、選ばれた選手は代表の試合に死力を尽くすのである。
にも関らず、代表選手になるべくしてなったような姓を持つこの若き選手は、代表の試合のみならず、この後のリーグのアストン・ビラとのホームゲームも同じ理由で欠場をかましたという。

嘘は、死んだはずのおばあちゃんがご丁寧にも現地紙面で「死んでなんかいません」と千の風の歌詞のような証言をしたことで発覚したそうだ。当人慌てて、死んだのは当初伝えた母方の祖母ではなく父方であると訂正したそうだが、そちらもとうの昔に亡くなっていたことがすぐにばれてしまったらしい。
おばあちゃんは孫のために死んだふりをしておけよという気もしないでもない。が、それはともかく、スティーブン・アイルランド選手が嘘をついてまで試合を欠場したかった本当の理由は果たして何だったのか。真相は、流産しかけた恋人からの「早く帰ってきて」のラブコールであったという。なるほど、緊急事態だ。一刻も早く彼女のもとに駆けつけるためには、嘘も止むを得なかったのかもしれない。
どっこいその実はこれもまた嘘で、彼女は妊娠など一つもしていなかったりするのではないか?それどころか、実は彼女などいなくて、しかも童貞だったりして。嘘つきまくりである。
本当の理由が、ロシア×イングランドあたりの他のユーロ予選のテレビ観戦だったりしたら、これはもう只事では済むまい。
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by sporting_emoto | 2007-09-18 22:36 | Football