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これは最早ゲームではない
ゲームだけど。

いやウイイレ9、かなり素晴らしいんですけど。 ボールにいっているのに笛を吹かれることが多すぎるのを除けば、本当に素晴らしい。
アマゾンのレビュー等では酷評がやけに目に付くが、そいつらには馬鹿かと言いたい。
例えば「プレミアが未だに実名になってないのに萎えてしまい、全くやる気にならない。」とか言ってる馬鹿。そんなことでやる気を失くすな。どうでもいいだろが。
選手の実名化が進んだとか、クラブ名称がどうこうとか、誰それがメンバーにいないとかいるとか。移籍したとかしてないとか。顔が似てるとか似てないとか。モーションがダサいとか格好いいとか。そんなことは心底どうでもいいのだ。
はっきりいって、全員架空のチームの架空の選手でいい。顔なんてのっぺらぼうでいいし、逆に異常に濃い顔であっても構わない。毛むくじゃらでもいい。もっと言えば人間でなくてもいい。無論、さすがに味気ないから私だってむざむざそうされてしまうことを望んだりはしない。 が、何より言いたいのは、そういうものが二の次だということである。 我々が求めるのは、フローラン・ダバディ氏の言葉を借りるならば「サッカーというスポーツのシミュレーション」である。その完成度への飽くなき探求を第一義にしてほしいという思いがあるし、実際ウイイレの新作からは常にその意気込みを感じるのである。
で、「サッカーというスポーツのシミュレーション」としての観点からのレビューをすればするで、今度はこれが実にトンチンカンなものとなる。 例えば、「ミスパスが多く、つながらなくてつまらない」とか言う輩。つながらないことはない。つながる。パスが通らないのは、通らないパスを出してしまっているからに他ならない。ミスは多くの場合、無茶なプレー、難しいプレーを選択した時に起こりやすい。例えば、パスコースを切られているにも係わらず、パスカットされないように出すパスは当然乱れるし、インサイドキックも体の向きと重心の係り具合次第で精度が変わる。また、トラップミスは強いボールを受ける時に起こりやすい。弱いパスを足元におさめることは容易だけど、強いパスは当然トラップが大きくなる。ダッシュしていたりすればなおさらだ。だから、それを防止するためには、ワンタッチで味方に落とすことを選択したり(コンフェデレーションズカップ、ギリシャ戦、中田からの異常に強くて速いパスを小笠原に落とした玉田の見事なポストプレーのように)、あるいは、少々大きくはじいても取られないよう、敵のいない方向にトラップするなどの工夫をする必要がある。これらは現実のサッカーとなんら変わるものではない。ミスや事故には大概なにかしらの理由があるのだ。ウイイレはそれを見事に表現している。それをコナミ・エフェクトだの仕様だのとケチをつけるゲーマーも多くいるようだが(実際いくつかそういうものもあるのかもしれないが、少なくとも私は感じない)。
また、「FIFAトータルフットボールやフットボールキングダムはパスサッカーで面白いけど、ウイイレはドリブル指向で全然面白くない」などという発言も結構見かける。ナンセンスもここに極まれりという感じだ。彼らは「パスあってのドリブル。ドリブルあってのパス」ということを分かっていない。これこそがサッカーの醍醐味であるのにだ。彼らは、メキシコでのマラドーナの5人抜きと翼君の部員全員抜きの違いを分かっていないのだろう。もちろん完全なる1対1の局面でドリブル勝負という場面だって大いにある。でも、パスコースのある・なしでドリブルの質は大きく異なる。パスの可能性を常に感じさせながら自ら持ち込んだディエゴと、修哲小が使用するグランドに乗り込んでたった一人で部員全員を抜き去った翼のプレーとには決定的な違いがあるのだ(マラドーナが一人で修哲小部員全員を相手にしても可能だっただろうが)。パスを出すふりをしてドリブル、ドリブルするふりをしてパス。そのいずれもがスペースを作り、そこを突く動きである。このような選択肢があるからこそ、守る方も局面、局面で守り方を工夫することが必要になってくる。言うなれば、よりドリブルで勝負できるようになればなる程、より面白いパスサッカーも可能になるということなのだ。「ウイイレがドリブラー向け」という発言には意義を唱えたいし、そもそもその発言自体が意味をなさない。
さらには、「クロスが異常なくらいディフェンダーにカットされるのをなんとかしてくれ~」などというレビューもあった。なんだそりゃ。カットされるのはDFのいる所にクロスを入れるからではないのか?そうされたくなければ、DFがいない時に、あるいはいない所に入れればいいではないか。DFに抑えられた状態で競り勝って決めるのを期待するなんて虫が良すぎる。もちろん、能力の高い選手が完全に抑え込まれた状態にも拘らず競り勝って決めてしまうということはある。でもそんなのは事故みたいなものだ。その場合、決められた方はその選手の驚異的な能力に脱帽するしかない。が、こいつの要求は、極端に言えば事故を頻発させろというようなものだ。こんな要求を呑めば、一生懸命デイフェンスする甲斐がなくなり、サッカーの面白味がなくなってしまう。
しっかり相手についていれば、しっかりディフェンスできる9。故に得点を奪うにはチーム一丸となってスペースを作り出し、そこをうまく使う必要がある。そのようなサッカー本来の面白さがより凝縮された今作は、紛れもなくシリーズ最高傑作。

などと言っておいて、実は最初の数試合では9に絶望していた。8LEで初めて可能になった「ワンツーを受けようと走り出した選手へリターンしない第三者へのダイレクトパス」が出来なくなったからだ。たまにはできるのだが、ほとんど出来ない。多用していた私にとって、この改悪はあまりにもショック。立ち直れないぐらいの衝撃だった。我を忘れ、自暴自棄になり、酒を呷っては妻に当たり散らしたものだ。
R2ボタンでのキック&ダッシュを知った今となっては、あの時流した涙はなんだったのだろうと笑って話せるよ。蹴った直後にR2を押すと蹴った選手が走り出すなんてまるで知らなかった。いや素晴らしい。これでズバッと解決。L1でのワンツーなど必要なくなってしまった。切望していたスルーパス&ダッシュだって可能になった。これはなにも今作で導入されたわけではなく前からあったようだ。説明書は読むべし。猛省したい。


オンライン対戦は8LEで散々やってつながらなかったのであきらめていたのだが、9で試しにやってみたらあっさりとつながってしまった。世界の強豪への挑戦の日々が続きそうだ。

* * *

香取調子こきまろ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050818-00000022-spn-ent

角沢新着:
「FWとGKの間をつく嫌なボール」
DFとGKの間の方が絶対嫌。
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by sporting_emoto | 2005-08-19 09:12 | Football
いよいよ
9の発売が近い。一昨日、「もう使わないからさよならだ。お疲れちゃん」という感じで、8LEを売りに行ったところ、その査定額は500円。あまりの過小評価に一瞬ひるみ、それでも売り払ってしまった。今思えば、そんなはした金をもらうぐらいなら手元に残しても良かったかなと、若干の後悔をするも後の祭りの湯浅なのであります。

* * *

さて土曜日、横浜×水戸。 今年の三ツ沢の入場者は常時だいたい4、5千人とどういうわけかやや多めであったのだが、やはりこの日はレベルが違う。やけに多い。 メインがぎっしり詰まっていて気持ち悪い。代表のシャツを着た人が目に付く。ビブスを付けたゴール裏の報道陣のなんと多いことよ。 やはり普段とは空気が違う。どうやらなにかの登場を待っている。 そのなにかは後半30分に登場。出ました。キングカズ、光臨。 カズが入って、横浜はシステムを4-4-2のツーキングに変更。しびれないわけがない。 報道では城とのコンビはばっちりだのなんだのと言っていたがコンビもへったくれもない。カズの動きは激しいのだが、全くボールが足下で落ち着かない。だが、そんなことは気にしない方がいい。とにかく無性にワクワクさせられるのだ。
レシャックのバルサ型3-4-3、信藤の2-4-4、それらをも凌ぐ実験的・革新的にして保守的なシステム、ツーキングの4-4-2。 トライする足達監督から目が離せなくなってきた。

得点者の北村を差し置いての試合後の会場インタビューにて、キングカズはこう言い放つ。
「今日は皆さん、勝ち点3おめでとうございます。」 さすがだ。「今日の俺はなにもしてないよ」ということを伝えるカズ一流のユーモアなのだろう。
ところで三ツ沢の入場者数は後で聞けば8000人とのこと。定員の半分ちょいである。 何気に結構、大したことない。
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by sporting_emoto | 2005-08-02 19:29 | Football