ワールドカップ(クラブの)
日テレのクラブワールドカップの全てがちぐはぐな放送には目を覆わんばかりだった。
必要以上に特別な大会であることを煽り、特定選手の名前を挙げては我々に注目することを強要する。これはかつての解説、松本育夫氏と同じだが。
インテルナシオナルの17才、アレッシャンドレのどこからどうみてもオフサイドというゴールを検証しないどころか触れもしなかったのは、なんなのだ。注目選手にはオフサイドルールは適用されないのか。テレビ局ぐるみの八百長かと勘ぐりたくなる程に不自然だった。
アルアハリとインテルナシオナルの放送では、試合後の選手や監督の悲喜こもごもの様子を伝えつつ、突如ドラマ「14歳の母」の番組宣伝を映像つきで行ったりもする。番組最後に次週放送予定の番組を宣伝するというのは通常行っていることなのだろうが、そこまで大事な大会であるというのなら、今回ばかりは例外措置をとっても良かったではないか。

実況は最悪だった。もちろん角澤に比べてしまえば最高なのだが、話しを途中で切り上げることが異常に多く、視聴者を戸惑わせる。
上戸もひどい。アルアハリ×インテルナシオナルのハーフタイム、北沢の「アルアハリは初戦よりいい」というコメントに対し、「体と体のぶつかりあいでしたね」などとやる。台詞を決めてかかっているため、文脈が完全に無視されてしまっているのだ。「体と体のぶつかりあい」は「夢を与えて欲しい」とともに、上戸お気に入りのフレーズでかなり多用していたが、そもそも体と体をぶつけあわないサッカーの試合などない。そして観た限り、その試合の前半は特筆される程のフィジカル勝負だったわけでもない。口では夢を与えてほしいとか楽しみで仕方ないとか抜かしながら、クラブワールドカップはおろかサッカー自体に興味ありませんという感じが、2年目の今年もみなぎっていた。
そして、武田である。「サンパウロ」はまずい。サンパウロではない。インテルナシオナルだ。耳を疑ったが、2度までもはっきりと「サンパウロ」と言い放った。サンパウロは出場していない。興味の程度によっては、うろ覚えや勘違いで言い間違えるというのは我々にもよくあることだが、放送している側がそこを間違えてはならない。武田はもう何ヶ月も前から嫌になる程クラブワールドカップのことは語っているはずだ。なぜ、当日というこれ以上ない大事な場面で間違える。

放送内容は総じてひどいものだったが、試合自体は面白かった。岩本のプレイも見られたし、全北現代のサッカーは素晴らしかった。少ないタッチ数で、蹴って走る連動性の高いサッカーは、観戦していたオシムも楽しんだのではないだろうか。今後出場チームのレベル差が縮まって、より高いレベルの大会になることを期待したい。そのためにもまずは「クラブワールドカップ」という名前を改めるべきだ。この名前は、「ワールドカップ級に重要で注目の大会です」」と必死に説明している感があり、実に格好が悪い。「ワールドカップなぞ即席チームの大会だ、勝手にやらせておけ」というぐらいの気概で堂々と構えていれば良いではないか。だから、「クラブワールドカップ」などとはせず、「クラブ世界選手権」でいいのだ。ついでに言うと、「U-20ワールドカップ」も「ワールドユース」の方が絶対にイカす。
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by sporting_emoto | 2006-12-19 19:05 | Football
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