中田氏
中田ヒデの現役引退から約2週間が経った。
中田は引退を発表し、その直後から中田は中田氏になった。
これまで散々「中田」や「ヒデ」と呼んできた相手を、ある日を境に突如「中田英寿氏」と呼ぶ。
これは当然と言えば当然のことではある。が、なんだろうか、この強烈な違和感は。 急になんだよという感じがしてしまう。「花田勝氏」みたいではないか。お前は貴乃花かと言いたくなる。
なるほど、中田は既にクラブ所属の選手ではなくなり、一人のサッカー関係者となった。だからこそ敬称がつけられるようになったのだろう。それは分かる。只、頭では分かっていても、こうもあっさりと切り替えられてしまうと、潔すぎて、どうにも気持ちがついていかないのだ。
もう少し段階を踏んで、ゆっくりと変えていってはもらえないだろうか。3ヶ月は移行期間で呼び捨てと併用にするとか。あるいは引退しそうな選手にはあらかじめ敬称をつけてしまうとか。カズあたりは、そろそろ「三浦知良氏」と呼んでみてはどうだろう。

* * *

友人に一度決めた呼び方を、絶対に変更しない人がいる。
例えば「A山B太郎」のことを一度「A山君」と呼んでしまったならば、周りがいくら「B太郎」と呼ぼうとも、そうは呼ばない。頑なに「A山君」と呼び続ける。理由は、変えるのが恥ずかしいから。
突然過ぎる呼称変更は恥ずかしいものなのだ。

また、戸惑いを与えもする。
学生時代、さほど親しくもない同級生から電話がかかってきた際、その同級生の男に、下の名前で名乗られたことがある。確かに同級生は下の名前で呼ばれてはいた。が、少なくとも私との間にはそのようなコンセンサスは一切ない。しかも実家宛であり、私が出るとも限らないにも関わらずである(その時は、たまたま私が電話をとった)。大いに引いたことは言うまでもない。

* * *

今回改めて感じたが、サッカーに限らず、現役のアスリートには敬称をつけない。
当たり前のように思ってはいたが、これはいつ誰が決めたことなのだろう。なにも呼び捨てでなくてもいいのではないか。
先のW杯、対豪州の日本代表先発布陣で試してみよう。

 
    高原氏   柳沢氏
  
        中村氏

三都主氏          駒野氏
     福西氏  中田氏 

  中澤氏  宮本氏  坪井氏

       川口氏



実にうるさい。
やはり、「氏」は引退後につけるべきなのだ。急な変更も止むを得ないことなのかもしれない。

ということで、中田英寿氏。
お疲れ様。
そして、心の底から一言。


“ありがとう”
[PR]
by sporting_emoto | 2006-07-20 10:09 | Football
<< 人生とはオンラインであり、オン... 23 >>